土づくりのこだわり - なるせ自然共和国

Preparing the Soil

植物性堆肥にこだわったなるせ自然共和国の土づくり｡
長年にわたる耕作放棄で痩せてしまった土地を､化学肥料・農薬をいっさい使わず急がず､少しづつ…
人の手を加えながら､時間をかけて元気な土にしていきます｡

堆肥には栄養素を補うために､
もみ殻や木のチップ､もみ殻燻炭､米ぬか､草木灰なども使用します｡

また､土の良さを測るものさし「ＳＯＦＩＸ土壌肥沃度指標」を活用しながら､
毎年土壌や堆肥を分析していきます｡
この方法で､土の中の微生物量や生き物を育てる栄養素が測定でき､
今どんな栄養素が必要なのかがわかります｡

こうして少しずつ手を加えながら､微生物が豊富に住む肥沃な土へと育てていきます｡

SOFIX診断士の認定を取得

土の健康状態は、土中の菌類や微生物が大いに関係しています。
目には見えない土壌の微生物量や、植物のごちそうとなる成分量を知ることが出来る技術を活用するため、SOFIX診断士の認定を取得しました。
水と空気が心地よく土中を行き来する、生きた土づくり。
植物も人も元気になれるお庭づくりを、土づくりからご提案します。

Message

「風と香りの丘　なるせ自然共和国」の開設､誠におめでとうございます｡

20世紀､高度経済成長がありましたが､自然を犠牲にしたヒト中心的な開発でした｡
自然と共にあるべき農業ですが､農業も自然を犠牲にしたものになってしまいました｡

化学肥料や農薬は当たり前のように使われており､
化学物質が蓄積した畑や水田の生物は､減少の一途です｡
物質の循環に貢献している土の中の微生物も減ってしまいました｡
物質的な豊かさは得られましたが､自然から得られる豊かさは残念ながら失われました｡

豊かな自然は､豊かな土からつくられます｡
そのような土は､微生物と有機物の調和から生まれます｡
そして､その調和は豊かな森林・里山・畑・水田を育み､豊かな自然へとつながります｡
そこには､いろいろな生物が集まって来るのです｡

「風と香りの丘　なるせ自然共和国」で元気な木々や植物の成長を感じ､
土の豊かさも実感して下さい｡
自然の豊かさの体感は､ヒトを豊かにしてくれるでしょう｡

立命館大学
生命科学部生物工学科　教授

久保　幹

official site